ハイブリッド法人構造 — 国内信用力 × 国際低税率
Sdn Bhd とラブアン法人の両方を持つ形が Sdn Bhd だけより有利になる目安は、国際取引の利益 (ご本人たちの給与を払ったあと) が年 約 1,500 万円以上のときです (ご本人を含む常勤 2 名がラブアンで勤務する場合の試算・2026 年 10 月時点)。
※ 2020 年〜2026 年 7 月の累計。法人設立・留学の数は、Bangga Group 3 社および Bangga が出資する提携パートナー法人の合算実績 (自社集計)。ビザ申請の承認率は、同期間に申請した案件のうち承認された割合 (自社集計)。
ハイブリッド構造とは
Sdn Bhd (オンショア親会社) + ラブアン IBC (ミッドショア子会社) を組み合わせた 2 法人構造。Sdn Bhd の国内信用力 + EP 取得能力と、ラブアンの低税率 + 配当無税 (YA2027 まで・条件あり。下のシミュレーションの注) を一気通貫で活用します。
利益 1 億円のシミュレーション
| ステップ | 処理 | 税負担 |
|---|---|---|
| 1 | ラブアンで 1 億円の利益計上 | 3% = 300 万円 |
| 2 | 残 9,700 万円を Sdn Bhd に配当 | 法人間配当 0% (YA2027 まで・条件あり ※) |
| 3 | Sdn Bhd で資本蓄積 (信用度 UP) | — |
| 4 | 個人へ Sdn Bhd から配当 | RM 100K 以下 0%、超過分 2% |
| 合計 | — | 約 3〜5% |
合計の約 3〜5% は、ラブアン法人税 3% + 個人への配当のうち RM 100K を超える部分に 2% です。日本法人なら、法人税等だけで 約 34% (中小法人・東京都 23 区。税負担シミュレーターと同じ計算) かかり、さらに配当に所得税・住民税がかかります。
※ ラブアンの実体 (Substance) の費用と、日本の居住者が株主の場合の外国子会社合算税制 (CFC) による合算は含みません。
※ 法人間の配当の免税は Income Tax (Exemption) Order 2025 [P.U.(A) 59/2025] によるもので、ラブアン事業の所得から払う配当が対象、期間は YA2023〜YA2027 です。YA2028 以降は延長が決まっていないため、5〜10 年の設計では期限後の税負担も別に試算してください。
3 法人構造の比較
| 項目 | Sdn Bhd 単独 | ラブアン単独 | ハイブリッド |
|---|---|---|---|
| 管轄 | SSM | Labuan FSA | SSM + Labuan FSA |
| 法人税 | 24% ※1 | 3% / 0% | 24% + 3% (分散) |
| 取引通貨 | MYR 中心 (外貨口座も可) | USD など外貨が主流 | 両方 |
| 国内取引 | ○ 可能 | × 原則不可 | ○ Sdn Bhd で対応 |
| 銀行ローン | ○ 借りやすい | △ 限定的 | ○ Sdn Bhd で確保 |
| EP / ビザ | ○ 出やすい | ○ Labuan WP | ○ 両方取得可 |
| 監査 | 免除基準あり | 必須 | 両方必要 |
| 配当 (法人間) | — | 無税 (YA2027 まで・条件あり) | ラブアン → Sdn Bhd 無税 (YA2027 まで・条件あり) |
| 信用力 | 高い | オフショアの印象 | Sdn Bhd で確保 |
| 年間の維持 (Bangga の料金) | 年間維持 27.0万円〜135.0万円 (年商で 7 区分。決算書の作成と監査は別途) | 年間維持費 85.0万円 + 決算パック 32.0万円〜 ※2 | Sdn Bhd とラブアンの両方の年間維持 ※2 |
| 主な用途 | 実店舗・国内取引 | IT・コンサル・貿易 | 大規模・多角展開 |
| 向いている規模 (利益の目安 ※3) | 国内取引が中心、または利益が目安未満 | 国際取引が中心で、利益が目安以上 | 国内取引があり、国際取引の利益が目安以上 |
年間の維持は Bangga の料金表の額です (日本円・税別。2026-09-20 改定版。一覧は設立費用と年間維持費)。
※1 Sdn Bhd の法人税: 外資 20% 超は 24%、外資 20% 以下の中小は 15〜17% (Finance Act 2023 (Act 845))。
※2 ラブアンで 3% を適用する場合は、年間の維持とは別に実体 (Substance) の費用がかかり (ハイブリッドも同様)、常勤 2 名の置き方で大きく変わります。維持費・就労ビザを含めた年間の固定費は、ご本人たち 2 名が就労ビザで常勤・現地拠点プラン C/D なら年 約 408 万円 (給与はご家族側の収入なので費用に数えません)、現地で 2 名を雇う・プラン A なら年 約 938 万円 です (1 RM ≒ 38.5 円 (BNM 仲値、2026-09-30) で換算)。税負担シミュレーターで試算してください。
※3 目安は、ご本人たちの給与を払ったあとの利益で年 約 1,500 万円
Substance 要件 (ラブアン側) — Hasil 公式 2025-2026 改定後
ラブアン Trading 3% 税率を維持するための実体要件:
- フルタイム fit-and-proper 従業員 2 名以上 (業種により 3-4 名・派遣不可・EPF/SOCSO 加入必須)。ご本人たち 2 名が常勤なら、追加の人件費はかかりません (給与はご家族側の収入のため費用に数えず、その所得税と EPF を負担に数えます)。現地で 2 名を雇う (月 RM 5,000) 場合は、給与と EPF・SOCSO・EIS の会社負担で年 約 531 万円が加わります (1 RM ≒ 38.5 円 (BNM 仲値、2026-09-30) で換算)
- 物理オフィス (バーチャル不可)。Bangga の現地拠点プラン C/D (14.0万円/月) なら年 約 168 万円
- 業種別の年間の運営費 — Trading (管理・代理業務) RM 50,000 / ファンド運用・保険仲介 RM 100,000 / 信託会社 RM 120,000 / 銀行・保険会社 RM 200,000。運営費は、上の常勤の方の給与とオフィス代を含めた、ラブアンでの年間の総額で数えます (給与・オフィス代とは別に足す額ではありません)
持株専業 (Pure Equity Holding・0%) は、常勤の人数の要件がなく、年間の運営費 RM 20,000 以上と、ラブアンでの年 1 回以上の取締役会などが要件です (オフィスは登録事務所でも足ります。ラブアン法人の 2 つのタイプ)。
出典: Hasil Trading vs Non-Trading ガイドライン (2025-12-10) / Hasil Fit and Proper Full-Time Employees ガイドライン (2025-11-05)
Bangga の対応範囲
- Sdn Bhd + ラブアン IBC の同時設立 — 設立 2〜6 週間 / 2〜8 週間、銀行口座 1〜3 か月、就労ビザ 3〜6 か月。並行して進めます
- 銀行口座開設 (Sdn Bhd は UOB・OCBC・Alliance Bank など、ラブアン法人はラブアン支店の銀行。銀行口座開設)
- 会計・監査の年次運用
- 移転価格ドキュメント作成 (税理士の確認を受けて作成)
- EP 取得 (代取・主要メンバー)