マレーシア留学で、渡航前に見落とされやすく、しかも失敗すると取り返しがつかないのが医療まわりの手続きです。
最初に、最も重要な1点からお伝えします。
到着後7日以内に健康診断を受けないと、学生パスの手続きが止まります
新規の留学生は、マレーシア到着後7日以内に EMGS 指定のパネルクリニックで健康診断(Medical Screening)を受ける必要があります。これは任意ではなく必須の手続きで、受けないと、EMGS は学生パスの貼付の手続きを始められません(EMGS のガイドライン)。
渡航直後は住居探し・銀行口座開設・SIM の契約と用事が重なり、後回しにしがちです。しかし期限は入国後7日以内です(入国管理局「Student Pass」)。
渡航日が決まった時点で、健康診断の予約を最初に入れてください。
Bangga では EMGS 申請から到着後の手続きまで一貫してサポートしています。パネルクリニックの場所と予約方法も渡航前にお伝えしています。
医療保険:在学中ずっと必要です
マレーシアに入国する留学生は、在学中ずっと医療保険に入っている必要があります(EMGS の保険ガイドライン)。保険の期間が学生パスの期限より先に切れる場合は、保険の追加(top-up)が必要です。
EMGS 経由で買える主なプラン(2026年)は次のとおりです。いずれも高等教育省(MOHE)が定める最低限の補償を満たしています。
| プラン | 1回の傷病あたりの上限 | 年間保険料 |
|---|---|---|
| Etiqa Plan 2 | RM 30,000 | RM 498 |
| Etiqa Plan 3 | RM 50,000 | RM 567 |
| Great Eastern Regular/Premium | RM 30,000/50,000 | RM 547/640 |
| The Pacific Gold/Platinum | RM 30,000/50,000 | RM 551/644 |
出典:EMGS「Insurance - New」、費用表 第1.8版
Etiqa のプランは、外来1回につき RM 50、入院1回につき RM 200 が自己負担です(2025年版の入院 RM 300 から下がりました)。学校が独自に用意するプランを選ぶこともできます。
EMGS のプランで足りるかは、人によります。 持病がある方、スポーツをする方は、日本の海外旅行保険などとの組み合わせを検討してください。補償の範囲と対象外の項目は、各保険会社の「Schedule of Benefits」で確認できます。
体調を崩したらどこへ行くか
マレーシアの医療は私立が中心です。公立病院もありますが、外国人は待ち時間が長くなりがちで、留学生は私立を使うのが現実的です。
| 症状 | 行き先 | 費用の目安 |
|---|---|---|
| 風邪・腹痛・軽いケガ | クリニック(GP) | 診察 RM 50〜100 |
| 検査が必要・専門医にかかりたい | 私立病院の外来 | クリニックより高い |
| 救急 | 私立病院の Emergency | 高額。保険の適用範囲を確認 |
まずクリニック(GP)に行くのがマレーシアの標準的な流れです。日本のように最初から大病院に行く習慣はありません。GP で対応できない場合に専門医を紹介されます。
大学のキャンパス内に医務室がある場合もあります。入学時のオリエンテーションで確認してください。
薬は薬局で買えます
処方箋なしで買える薬の範囲が日本より広く、Guardian と Watsons がショッピングモールや駅に多数あります。
日本ブランドの製品も扱われていて、使い慣れたものが手に入ることがあります。ただし同じ商品名でも成分や用量が違うことがあるので、常用薬は日本から持参するのが確実です。
持参する際の注意 — 処方薬は英文の処方箋か診断書を一緒に持つと、入国時の説明が容易になります。向精神薬など規制の厳しい薬は事前確認が必要です。
よくある質問
健康診断は日本で受けた分では代用できませんか。
できません。マレーシア到着後に、EMGS 指定のパネルクリニックで受ける必要があります。出願時に提出する健康申告書とは別の手続きです。
7日を過ぎてしまったらどうなりますか。
健康診断を受けるまで、EMGS は学生パスの貼付の手続きを始められません。過ぎてしまった場合は、すぐに大学の国際課か EMGS に連絡してください。放置が最も危険です。
EMGS の保険だけで足りますか。
EMGS 経由のプランは、1回の傷病あたりの上限が RM 30,000 か RM 50,000 です(年 RM 498〜644)。大きな手術や長期入院が心配な方は、日本の海外旅行保険やクレジットカード付帯保険と組み合わせる方が安心です。
日本の健康保険は使えますか。
海外療養費制度で一部が払い戻される場合がありますが、現地では全額自己負担です。領収書と診療内容の証明を必ず保管してください。
常用薬はどれくらい持って行けますか。
一般に個人使用分として数か月分が目安ですが、薬の種類によります。英文の処方箋を持参してください。
パスポートをなくしたらどうすればいいですか。
まず最寄りの警察署でポリスレポートを作成し、在マレーシア日本国大使館で渡航書または新規旅券を申請します。Student Pass はパスポートに貼付されているため、大学の国際課にも必ず連絡してください。パスポートの顔写真ページと Student Pass のコピーを、クラウドと紙の両方で保管しておくと手続きが早くなります。
渡航前にやっておくこと
- 健康診断の予約 — 渡航日が決まったら最初に
- 常用薬の確保と英文処方箋 — 現地で同じものが買えるとは限らない
- 保険の上乗せを検討 — EMGS 標準で足りるか確認
- パスポートと Student Pass のコピー保管 — クラウドと紙の両方
出願から渡航後まで
Bangga はクアラルンプール現地の日本語ワンストップ窓口です。大学への出願、EMGS の学生ビザ申請、寮の手配、到着後の手続きまで対応しています。大学・語学学校への出願サポートは無料です。
医療や保険の手続きは、失敗したときの影響が大きい割に情報が散らばっています。不安な点は無料相談でご確認ください。
この記事の情報について — 健康診断の期限(入国後7日以内)は入国管理局「Student Pass」、健康診断の手続きは EMGS「Medical Screening」、保険のプランと保険料は EMGS「Insurance - New」と費用表 第1.8版にもとづいています(確認日 2026年9月27日)。金額・要件は改定されることがあるため、渡航前に最新情報をご確認ください。学生パスの更新は 学生ビザ(Student Pass)更新ガイド にまとめています。

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