「いつから準備すればいいですか」は、マレーシア留学の相談でいちばん多い質問です。
答えは、入学の12か月前です。手続きそのものは短くても、英語の試験、日本の書類の認証、学生ビザの審査には、それぞれ動かせない期限があります。
この記事では、EMGS(マレーシアの留学生ビザを扱う機関)と外務省が定める公式の期限と、そこから逆算した準備の目安(Bangga の推奨)を分けて整理します。
動かせない5つの期限
| 期限 | 内容 | 根拠 |
|---|---|---|
| パスポートは残り18か月以上 | 学生ビザの新規申請の必須条件。推奨は就学期間より12か月長いこと | EMGS「Required Documents」 |
| 英語の試験結果は申請に添付 | 添付しないと審査が遅れ、課程の全期間分のパスが出ない | 同上 |
| 日本の書類は発行から3か月以内に認証 | 外務省は、発行から3か月以上たった書類の公印確認を原則受け付けない | 外務省 FAQ |
| eVAL は発行から6か月有効 | eVAL(電子ビザ承認書)が出る前の入国は不可 | EMGS FAQ |
| 入国後7営業日以内に健康診断 | 受けないと、学生パスの貼付の手続きが始まらない | EMGS「Medical Screening」 |
逆算表:入学月から数える
以下は、日本の高校を卒業してマレーシアの大学(私立)に入る場合の目安です。時期の区切りは Bangga の推奨で、公式の期限は上の表のとおりです。
| 時期 | やること |
|---|---|
| 12〜9か月前 | 学校とコースを選ぶ。入学条件(英語のスコア・成績)を確認する。パスポートの残りの期間を確認し、足りなければ更新する |
| 9〜6か月前 | 英語の試験(IELTS・TOEFL iBT など)を受ける。スコアが足りなければ再受験の日程も確保する |
| 6〜4か月前 | 学校に出願し、入学許可書(Offer Letter)を受け取る。成績証明書・卒業証明書に認証が必要か、学校に確認する |
| 4〜3か月前 | EMGS に申請する(学校経由でも本人でも可)。認証が必要な書類は、この時期に取って公印確認・領事認証へ回す |
| 3〜1か月前 | eVAL を受け取る(処理目安は書類がそろってから14営業日)。eVISA でシングルエントリービザを取る(日本は必要な国)。航空券・寮を予約し、到着後の健康診断の予約先を決める |
| 入国 | eVAL の有効期間(6か月)のうちに入国する |
| 入国後7営業日以内 | EMGS パネルクリニックで健康診断 → 学生パスの貼付 |
| 毎年 | 学生パスは1回あたり最長1年。期限の3か月前に更新を申請する |
EMGS の処理目安は14営業日ですが、書類の不備や確認で延びることがあります。申請から入国まで2〜3か月の余裕を見ておくと、学期の開始に間に合わせやすくなります。
日本側の書類はいつ取るか
成績証明書や卒業証明書に公的な認証を求められた場合、マレーシアはアポスティーユ条約の締約国ではないため、外務省の公印確認 → 駐日マレーシア大使館の領事認証の2段階になります。
- 外務省は、発行から3か月以上たった書類の公印確認を原則として受け付けません
- 公印確認は手数料無料で、書類に不備がなければ受領から3開庁日後に郵送で返送されます
- 領事認証の日数と費用は、駐日マレーシア大使館に確認してください
証明書は早く取りすぎないことが大切です。出願の直前に取り、すぐに認証へ回すのが安全です。認証が必要かどうかは学校によって違うため、必ず先に学校へ確認してください。
英語の試験は早めに
EMGS が認める英語の試験は、IELTS(オンライン含む)、TOEFL iBT、TOEFL Essentials、PTE Academic、Cambridge English、MUET などです(EMGS「Required Documents」)。
英語のスコアは、学校の入学条件と EMGS の申請の両方で必要です。スコアが届かないと出願も EMGS の申請も止まるため、再受験を見込んで早めに1回目を受けてください。
英語力に不安がある場合は、語学学校(EFL)から Foundation(大学準備課程)を経て学部に進むルートもあります。この場合、準備の期間はさらに長くなります。詳しくは 英語力ゼロからの Foundation ガイド をご覧ください。
間に合わなくなる典型的なパターン
| パターン | 何が起きるか |
|---|---|
| パスポートの残りが18か月を切っていた | 学生ビザを申請できない。先にパスポートの更新が必要 |
| 英語のスコアを添付せずに EMGS に申請した | 審査が遅れ、課程の全期間分のパスが出ない |
| 証明書を早く取りすぎた | 発行から3か月を過ぎ、外務省で公印確認を受けられない |
| eVAL が出る前に渡航しようとした | 入国できない(eVAL の前の入国は不可) |
| 到着後の用事を優先して健康診断を後回しにした | 7営業日を過ぎると、学生パスの手続きが進まない |
学生ビザの費用の目安
私立大学で12か月のパスの場合、学生ビザの費用は税込みで約 RM 2,840〜2,990(手続き料・eVAL・健康診断・医療保険などを含む)です。このほかに、修了時に返金される個人保証金(日本国籍は RM 1,000)がかかります。内訳は EMGS Student Pass 申請の流れ にまとめています。
よくある質問
Q. いつから準備を始めればいいですか?
A. 入学の12か月前が目安です。パスポートの確認、英語の試験、日本の書類の認証、学生ビザの審査には、それぞれ動かせない期限があります。
Q. 学生ビザの審査にはどれくらいかかりますか?
A. EMGS の処理目安は、書類がそろった申請で14営業日です。書類の不備や確認で延びることがあるため、申請から入国まで2〜3か月の余裕を見てください。
Q. パスポートの有効期限はどれくらい必要ですか?
A. 学生ビザの新規申請では、残り18か月以上が必須です。EMGS は、就学期間より12か月長いことを推奨しています。
Q. 日本の成績証明書はいつ取ればいいですか?
A. 認証が必要な場合は、出願の直前に取ってください。外務省は、発行から3か月以上たった書類の公印確認を原則として受け付けません。
Q. 日本人もビザが必要ですか?
A. 必要です。eVAL を受け取ったあと、マレーシアの eVISA でシングルエントリービザを取ってから入国します。日本は EMGS の「シングルエントリービザが必要な国」の一覧に入っています。
Q. 到着してからすることは何ですか?
A. 入国後7営業日以内に EMGS のパネルクリニックで健康診断を受けます。受けないと、学生パスの貼付の手続きが始まりません。
Q. 2年目以降は何をすればいいですか?
A. 学生パスは1回あたり最長1年のため、毎年更新します。期限の3か月前に申請してください。詳しくは 学生ビザ(Student Pass)更新ガイド をご覧ください。
まとめ
- 準備は入学の12か月前から
- パスポートは残り18か月以上
- 英語のスコアは出願にも EMGS の申請にも必要。再受験を見込んで早めに
- 日本の証明書は発行から3か月以内に認証。取るのは出願の直前
- EMGS の申請は入学の4〜3か月前。eVAL は6か月有効
- 日本人は eVISA でシングルエントリービザが必要
- 入国後7営業日以内に健康診断
出典(いずれも確認日 2026年9月27日)
- EMGS「FAQ」
- EMGS「Guidelines — Required Documents」「Medical Screening」「SEV Required Countries」
- EMGS「Schedule of Fees for Student, Dependant and Graduate Pass Application」第1.8版(2026年6月23日更新)
- 外務省「よくあるご質問(公印確認・アポスティーユ)」(2026年9月18日)
時期の区切りは Bangga の推奨で、学校や入学時期によって変わります。入学月と締め切りは、志望校の公式サイトで確認してください。
逆算のスケジュールを一緒に立てます。
Bangga は、学校選び・出願・EMGS の申請から、渡航後の手続きまで日本語でサポートしています。入学希望の時期が決まったら、まずご相談ください。
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