マレーシアの語学学校の選び方 2026 — 日本人比率5%の学校と、大学付属コースの違い
「英語力が足りないから、いきなり大学は無理」
マレーシア留学の相談で最も多いのがこの悩みです。結論から言うと、語学学校からスタートするルートは確立されていて、費用も月7〜8万円台から始められます。
ただし、学校の選び方を間違えると「日本人だらけの教室で1年過ごした」という結果になります。

語学学校から学部までの標準的なルートと期間
結論:目的で2つに分かれます
| タイプ | 代表例 | 月額の目安 | 向いている人 |
|---|---|---|---|
| 独立系の語学学校 | Sheffield Academy、TOPAS | 7.5万円〜 | 英語力そのものを上げたい/大学進学を決めていない |
| 大学付属の英語コース | APU、Sunway、Taylor's、HELP | 8.0万円〜 | 進学先が決まっている/内部進学したい |
進学先が決まっているなら大学付属が有利です。外部の IELTS を受けずに、大学内部のテストだけで Foundation や学部に進める経路があるためです。
まだ決めていない、あるいは英語力を優先したいなら独立系です。国籍の多様性が高く、クラス編成も細かく分かれています。
日本人比率という、見落とされがちな指標
学校選びで最も効くのに、パンフレットに載っていないのが日本人比率です。
例として、クアラルンプールの Sheffield Academy は、約40か国から学生が集まり、日本人比率は5%程度とされています(2023年6月時点)。1クラスの平均は13.8名で、講師は TESL / TEFL / CELTA / DELTA といった英語教授法の資格保有者です。
日本人比率が低い環境には、はっきりした利点と負担があります。
- 利点: 教室でも休憩時間でも英語を使わざるを得ない。伸びが速い
- 負担: 渡航直後の生活の立ち上げで頼れる相手が少ない
「日本語が通じない環境で学びたい」という目的がはっきりしている人には、比率の低い学校が最短です。逆に、初めての海外で不安が大きいなら、日本人スタッフのいる学校から始めて、慣れてから環境を変える選択もあります。
費用の実額
| 学校 | 月額の目安 | 特徴 |
|---|---|---|
| Sheffield Academy | 7.5万円〜 | 約40か国・日本人比率5%・1クラス平均13.8名・LRT KLCC 駅から徒歩7分 |
| TOPAS Centre | RM 4,000〜8,000/月 | 各大学の Foundation への編入経路あり |
| APU Intensive General English | 8.0万円〜 | 7レベル制・空港送迎と交通費込み・IELTS 対策・学部進学の経路あり |
※ 金額は各校の公表情報に基づく目安です(Sheffield と APU は2023年時点)。為替と学期の長さで変動するため、出願前に必ず最新の見積もりを取ってください。
これに加えて、住居費が月 RM 600〜2,500、生活費が月 RM 1,350〜2,650 かかります。
ビザはどうなるか
語学学校でも Student Pass が必要です。手続きは大学と同じく EMGS(Education Malaysia Global Services)経由で、学校が代行します。
注意点が2つあります。
1つ目は、コース期間とビザ期間の関係です。短期のコース(3か月未満)では観光ビザの範囲で通えるケースもありますが、長期で学ぶなら Student Pass を取得します。学校によって扱いが違うため、申込前に確認してください。
2つ目は、健康診断です。到着後 7営業日以内に EMGS 指定のパネルクリニックで健康診断を受ける必要があります。これは大学生も語学学生も同じで、怠るとビザが取り消される可能性があります。
詳しくは マレーシア留学の医療と保険 にまとめています。
語学学校から大学へ進む道筋
語学学校は「英語を学ぶ場所」であると同時に、大学進学の踏み台でもあります。一般的なルートは次のとおりです。
英語集中コース(3〜6か月)
↓ IELTS 5.0 相当
Foundation 課程(8〜12か月)
↓ IELTS 6.0〜6.5 相当
学部(3〜4年)
ここで効くのが「内部進学ルートの有無」です。外部の IELTS スコアを提出せず、学校内部のテストだけで次の段階に進める学校があります。APU と HELP はこのルートに比較的寛容です。
IELTS の受験料は1回 RM 855。複数回受けると費用も時間もかかるため、内部進学ができる学校を選ぶだけで、数万円と数か月を節約できます。
英語力ゼロからのルートは Foundation の完全ガイド で詳しく解説しています。
学校を選ぶときに確認する5項目
- 日本人比率(パンフレットにないので直接聞く。「今のクラスに日本人は何人ですか」と具体的に)
- 1クラスの人数(15名を超えると発話の機会が減ります)
- 講師の資格(CELTA / DELTA / TESL / TEFL の保有率)
- 内部進学の経路(IELTS なしで Foundation に進めるか)
- レベル分けの細かさ(7段階前後あると、自分に合う位置に入りやすい)
特に1と4は、実際の学習効率と総費用に直結します。
よくある質問
Q. マレーシアの語学学校は月いくらですか?
A. 月 7.5万円〜8万円(RM 2,300〜2,500 前後)が目安です。これに住居費(月 RM 600〜2,500)と生活費(月 RM 1,350〜2,650)が加わります。フィリピン留学より高く、欧米留学より大幅に安い水準です。
Q. 英語力ゼロでも入学できますか?
A. できます。多くの学校が初級から7段階前後のレベル分けをしており、入学時のプレースメントテストで配属されます。英語力ゼロから学部進学までは EFL(3〜6か月)→ Foundation(8〜12か月)→ 学部(3〜4年) で、合計4.5〜5年が現実的です。
Q. 日本人が少ない学校はありますか?
A. あります。Sheffield Academy は約40か国から学生が集まり、日本人比率は5%程度とされています(2023年6月時点)。ただし比率は時期で変動するため、申込前に「今のクラスの日本人は何人か」を直接確認してください。
Q. 語学学校でもビザは必要ですか?
A. 長期で通う場合は Student Pass が必要で、EMGS 経由で学校が申請を代行します。到着後 7営業日以内の健康診断も必須です。短期コースは観光ビザの範囲で通えることもありますが、学校によって扱いが違うため申込前に確認してください。
Q. 大学付属と独立系、どちらがよいですか?
A. 進学先が決まっているなら大学付属です。外部の IELTS を受けずに内部テストだけで Foundation や学部に進める経路があり、時間と受験料を節約できます。まだ決めていない、または英語力を優先するなら独立系で、国籍の多様性とクラス編成の細かさで勝ります。
Q. フィリピン留学とどちらがよいですか?
A. 目的で分かれます。短期集中でスピーキングを鍛えるならフィリピン(マンツーマン中心・費用も安い)、そのまま大学進学につなげたいならマレーシアです。マレーシアは英語が公用語として日常で使われ、学校の外でも英語環境が続く点が違います。
Q. 卒業後に大学へ進めますか?
A. 進めます。語学学校 → Foundation → 学部というルートが確立されています。内部進学の経路がある学校を選ぶことが、時間と費用の両方で効きます。
まとめ
- 月 7.5〜8万円から始められ、欧米留学より大幅に安い
- 進学先が決まっているなら大学付属、決めていないなら独立系
- 日本人比率と内部進学の経路が、学習効率と総費用を左右する
- 語学学校でも Student Pass と到着後7営業日以内の健康診断が必要
学校選びのご相談を受け付けています。
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